八溝の木へのこだわり
八溝山系について
福島・茨城・栃木の県境の頂きに連なる山々です。この地域で採れる木材は、良質で檜・杉材で樹齢は檜70年以上、杉60年以上のものです。八溝材が他の銘柄の木材と比較し『良質』とされる理由は、八溝山の隆起と高さ、雨量など木が育つ為の条件に適当であるためです。木が丸く、芯が真中にあり背が高いのが特徴です。また、土壌の影響で色が鮮やかであり、油分が多く、調湿力・抗菌力に優れています。
良質な木材
抗菌作用のヒノキチオール
この地域の檜材は土壌の影響から色が鮮やかであり、油分が多く、調湿力・抗菌力に大変優れています。更にフィトンチッドやヒノキチオールなどは直接的効果ばかりではなく、マイナスイオンを発生させるため森林浴と同じ効果があると言われています。
強度・耐久性のある密な年輪
福島の東南に位置する八溝(やみぞ)の山々が育てた良質の木材は、檜が育成する北限と言われ、年輪の幅が狭く最高の素材と言えます
暴露実験による比較
木材を4年間、野ざらしにする暴露実験を行いました。集成材は腐ってしまいましたが、ヒノキやスギは多少傷んだ程度です。
耐火実験による比較
燃え具合を調べる耐火実験の結果です。ヒノキは表面にヒビが入った程度でしたが、集成材は接着部分が割れてしまいました。
木の特性を生かす
集合材ではなく無垢材
当社は無垢材の使用にもこだわっています。その理由は木の強さにあります。無垢材は1本の木から削り出されるため、建材として多用される集成材に比べ、強度や耐久性など、それぞれの木に応じた特性を発揮やすいのです。また当社では製材工場と提携し、無垢材の供給コストを削減。手ごろな価格での提供を実現しました。
強度は樹齢×２年後に最も強く
無垢材は育った年月の2倍の時期に最大強度を迎えるといわれています。
地元の木材が一番最適
地域の気候風土にあった家造りは、その土地で育ち、その気候風土に適している材料が最適です。
産地直送のメリット
輸送コストの削減
集成材や外材に比べ高いと言われる国産のムク材を手頃な価格でご提供。
環境にやさしい家づくり
平均的な広さの木造住宅1戸分で比較すると、建築現場から50km以内で国産材を調達した場合、すべて輸入材にした場合に比べ、住宅ウッドマイレージCO2（輸送によって排出される二酸化炭素の量）は1/100に抑えられます。
地域材を使うことは、地球環境にやさしいということになります。
風合いを楽しむ
歳月をかさね、深まる風合い
無垢材は年月とともに色合いが深まります。新築から6年後のものと比較すると深みを増した風合いに変わっていることがよくわかります。
自然素材の特徴を最大限に生かす
木の香りとさわやかな空気
自然素材を多用する事で、建材から揮発する汚染物質などによるシックハウス症を予防でき、アトピー性やアレルギー過敏症などを回復する効果があります。地域の木材を使うことで、木のやさしい香りがさわやかな空気となり、リラックス効果があります。学校や、職場などで外部からうけたストレス回復にも役立ちます。その他の建材についても化学物質が基準値以内のF☆☆☆☆を使用していますので安全です。
適度な温度と湿度（調温調湿機能）
部屋のどこにいても冬は暖かく、夏は涼しい家でなくてはいけません。空気はいつも新鮮で湿度が常に一定に保たれている住まい。よって、カビやダニが増殖できず、それでいて省エネルギーが理想の住宅です。昨今、高断熱・高気密住宅が一般的になってきております。しかし、ただ単に高気密・高断熱だけでは今まで以上に危険です。当社では、建物自体の造り方や自然素材を十二分に活用することと、外断熱に独自の工法を取り入れ温熱環境をより高めることが重要と考えます。また、気密化で無垢材だけがもつフィトンチッドやヒノキチオールなどの特性や調湿効果を外に逃がさず、その効果を発揮することができます。
シックハウス症候群
塗り壁
人間の脳は体重の２％と言われています。しかし、脳の消費する酸素は実に全体の２５％を占めます。この事から、いかに人間にとって、質の良い空気が必要であるかが解かります。最近では、シックハウス症候群の原因が、ホルムアルデヒド・キシレン等の揮発性有機化合物により引き起こされていることが判ってきました。それにより、子どもたちやお年寄りが、喘息やアトピー性皮膚炎など多大な被害を受けています。今、空気の質にこだわりたい。そのためには、空気を汚さない安全な素材を考えます。
蜜蝋ワックス・自然塗料
無垢材に使うワックスも、石油製品ではなく、蜜ろうやヒマワリを原料とする物を優先的に使っています。当社の八溝は「健康住宅」を掲げる家です。健康的に過ごせる環境を実現するために、当社では屋内の空気の質まで考えた家づくりを心掛けてきました。シックハウス症候群の原因とされる、ホルムアルデヒドやキシレンなどの化学物質は、可能な限り使わないよう配慮。できるだけ自然素材を使った家づくりを推進しています。
※博士の家「八溝」の内装は、すべて塗り壁（ ドライウォール仕上げ）が標準です。
（クロスを使用しないので、シックハウスの原因となる接着剤（糊）は使っていません。）
